『どんな病気か』
前日まで何も症状が無くても突然やってきます。
〈症状の特徴〉
・とにかく激痛
・赤く腫れている
・熱をもっている
〈症状の起こりやすい部位〉
・足の親指の付け根
・足首
・足の甲
・膝、手首、肘
※足の親指の付け根に起こることが多く、
痛みが起きるのは一度に一か所だけです。
たくさんの部位におきることはありません。
痛風の痛みのピークは発作から24時間で、3～7日ほど
経過すればそのような痛みが引いて歩けるようになります。
〈なぜそんなに痛いのか？〉
痛風とは、尿酸という物質が関節内で固まって結晶になるために生じる関節炎が主な症状です。
尿酸は血液中に溶け込んでいます。
ですが、量が増えると溶けきらない過剰な尿酸が結晶化して関節に溜まります。
運動などをきっかけに尿酸塩結晶の一部が関節液中に剥がれ落ちると、
それを敵とみなして白血球が集まり、攻撃を始めた時炎症を起こす物質が出ます。
これが痛みを生じる仕組みです。
『気をつけたい合併症』
1.痛風結節
2.慢性腎臓病
3.尿路結石
この3つが3大合併症といわれるものです。
高尿酸血症が続くと、尿酸の結晶が身体のあちこちに沈着し始め、
痛風発作を始めとする様々な症状を引き起こします。
『プリン体とは』
尿酸とは『プリン体』という物質の老廃物で、通常は血液の中と尿の中に溶けていて、
尿や便、汗から身体の外に排泄されます。
悪者と考えられがちなプリン体ですが、全ての生物の細胞にある
DNA、RNAの主な成分なので、人が生きる上で不可欠な物質です。
しかし、一定量多く取りすぎることが続くと、身体には不要な物質となります。
尿酸は一定量までは血液に溶けますが、それ以上になると溶けきれません。
結果として尿酸値が高くなり、尿酸値が7.0mg/dl以上になると、高尿酸血症と診断されます。
高尿酸値の状態が続けば、やがて尿酸は結晶化し、身体の至るところに沈着して、
さまざまな病気を引き起こす原因に繋がります。
『痛風になりやすいタイプの人』
〇お酒やジュースをよく飲む
〇激しい運動をよくする
〇20代以上の男性
〇肥満
〇ストレスが多い
〇不規則な仕事スタイル
〇身内に痛風の人がいる
〇水分をあまり摂らない
〇早食い、大食いの人
『食生活での注意』
〈プリン体の多い食事を控えましょう〉
食品中のプリン体が分解された最終産物が尿酸になるので、尿酸値が高い人はプリン体を多く含む食品を控える必要があります。
〈体内での尿酸の産生を控え、排泄を良くしましょう〉
・アルコールを控える
・果糖を控える
・脂肪を控える
〈水分を十分に摂りましょう〉
尿中の尿酸を薄めるために水分を摂取しましょう。
〈野菜は十分に摂りましょう〉
野菜に吹く有れるビタミンやミネラルは、尿酸の排泄を促進させます。
〈塩分は控えめにしましょう〉
高血圧、高脂血症などを悪化させます。
〈バランスの良い食事をこころがけましょう〉
肉、魚、野菜や海藻など、偏りのない食事をこころがけましょう。
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