『ビタミンB群とは』
〇ビタミンB群は8種類の栄養素で構成されています。
①ビタミンB1
②ビタミンB2
③ビタミンB6
④ビタミンB12
⑤ナイアシン(ビタミンB3)
⑥パテトン酸(ビタミンB5)
⑦葉酸(ビタミンB9)
⑧ビオチン(ビタミンB7)
〇エネルギー生成に必須
ビタミンB群は体内でエネルギーを作り出す「エネルギー代謝」に欠かせません。
※エネルギー代謝とは・・・摂取した栄養素からエネルギーを生み出すために体内で行われる反応。
なのでビタミンが不足すると、充分なエネルギーを生成することができず、
疲労の原因にもなります。
〇単体では効果を発揮しにくい。
食品から摂ったビタミンB群は、そのまますぐには働けません。いったん身体の中で働ける形に
変えられてから、やっと働けるようになるのです。
この時、働ける形になるにはいろんなビタミンB群がお互いに関係します。
例えば、ナイアシンやビタミンB12は葉酸に。
ビタミンB2はビタミンB6に必要です。
せっかく摂取したビタミンB群に体の中で効率的に働いてもらうには、ビタミンB群は
単体でなく複合体に摂るのが理想的です。
〇ビタミンB群は不足しやすい栄養素です。
〈ビタミンB群が不足する理由〉
①食品の変化・・・加工や保存によりB群が減ります。
②消費量が増えている・・・ストレス・アルコール・加齢・過食・妊娠・精製された食べ物等
【ビタミンB群8種類それぞれの働き】
①ビタミンB1 (疲労回復におススメ)
糖質を多く摂取するほど、ビタミンB1が使用され、不足しやすくなってしまいます。
なので、意識して摂取したい栄養素の1つです。
中枢神経と末梢神経の機能を正常に保つ作用もあります。
②ビタミンB2 (脂っこい食事が多い人)
脂質をエネルギーとして使うために必要。
血管の酸化を抑制する働きをします。
皮膚や粘膜、髪の毛などのターンオーバーにも働きます。
③ビタミンB6
約100種類もの酵素の補酵素として働きます。
※酵素とは。。。
人の体の中はいろんな化学反応が起こることで成り立っています。
その反応の起こるエネルギーを減らしてスムーズに反応できるようにしてくれるのが酵素です。
補酵素とは。。。
単体では十分に作用しない酵素を活性化する物質です。
タンパク質の代謝を促進します。
エネルギー産生と皮膚や粘膜の健康維持を行います。
④ビタミンB12
正常な赤血球を作ります。
⑤ナイアシン(ビタミンB3) (アルコール対策におススメ)
ビタミンB1やB6などと助け合う関係にあります。
※ナイアシンはアルコール代謝に関わる物質のため、飲酒によって失われやすい。
⑥パテトン酸(ビタミンB5) (ストレスが多い人)
エネルギーの代謝に欠かせません。
副腎皮質ホルモンの合成に関わっています。
副腎皮質ホルモンはストレスを和らげる働きをするため、そのホルモンを合成するパテトン酸は
『抗ストレスビタミン』とも呼ばれています。
⑦葉酸(ビタミンB9) (増血のビタミンで貧血回避)
正常な赤血球の生成をサポートし、貧血を防ぎます。
胎児の発育にも重要な栄養素です。
⑧ビオチン(ビタミンB7) (健康な髪の毛を作る)
皮膚や爪、髪をじょうぶにする。
アミノ酸の代謝に関わります。体内でコラーゲンなどを合成する際の材料となります。