花粉症（アレルギー性鼻炎）
花粉によるアレルギー性鼻炎の三大症状は、鼻水、鼻づまり、くしゃみです。東洋医学では、これらの症状を「水分代謝の異常＝水毒」と捉えます。水毒とは、水の代謝や排泄が正常に行われていない状態を指し、花粉症の場合、鼻や気管支に水が蓄積していると考えられます。
・寒証タイプ
多くの花粉症は、水毒に寒証が結びついたタイプで、水のような鼻水が特徴です。
・熱証タイプ
熱証タイプは熱によって水が失われ、粘りのある濃い鼻水が特徴です。
・陰証タイプ
高齢者や体力が著しく消耗している人は、気・血が衰えた陰証の状態です。この場合、鼻水に倦怠感や手足の冷えが伴います。
花粉症の人は日頃から余分な水分の摂取に気をつけ、体を温めるよう心がけましょう。
花粉症に効くツボ
〇天柱
場所：首の後ろを上下に走る筋の両側、頭蓋骨につく部分の外側
効果：鼻の症状全般に効き、水分代謝を改善。頭痛や肩・首のこりにも効果があります。
〇迎香
場所：小鼻の脇のくぼみ
効果：鼻水や鼻づまりなど、鼻に関わる症状全般に効果的です。
〇上星
場所：額の生え際から親指幅１本分上
効果：くしゃみや鼻水など、アレルギー症状に効くツボで、蓄膿症にも効果があるとされています。
夏バテ
夏場の暑い時期には、じっとしていても汗が出て手足が重く、動くと立ちくらみや息切れが生じ、食欲も低下しがちです。このいわゆる夏バテの倦怠感は、夏の暑さと湿気による体力の消耗、食欲不振による気の不足（気虚）が原因です。
また、体温が高めの実証タイプの人は、夏の暑さにより多量に発汗し、体力を消耗してしまうことがあるため注意が必要です。水分調整が正常でなくなり、「のどの渇きが癒されないのに尿量が少ない」という症状が現れることもあります。これが、夏バテの水毒タイプといわれる症状です。
夏バテに効くツボ
〇水分
場所：へその中央から指１本分上
効果：水の巡りを整え、むくみやめまい、尿量の低下などの改善に効果があります。
〇足三里
場所：すねの外側、膝の皿のすぐ下の外側のくぼみから指４本分下
効果：消化器官の不調改善に効き、体力増進や疲れにも効果的な万能ツボです。
〇中かん
場所：へそとみぞおちの中間
効果：消化器官（脾と胃）の機能を強化し、食欲不振や気虚の改善に効果的です。
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