半月板損傷と変形性膝関節症と鍼灸治療
半月板とは
・半月板は一般的には軟骨のカテゴリーですが、実際は柔らかく三日月のような形、ゴムのような緩衝材様です。
関節とは異なりコラーゲン繊維が豊富な繊維軟骨で作られていて、衝撃を吸収するのと関節の位置を安定させる重要な役割があります。
半月板損傷と、ひと言で言っても色々な損傷の種類があります。
・外縁剥離損傷:周囲の関節包等と結合している外縁部が剥離した状態です。
・横断烈損傷:半月板の一部が横方向に裂けた状態。横断列は内側より発生する為縫合しても改善されません。
・水平断裂損傷:半月板の一部が上下2枚に分かれるように水平方向に裂けた状態。比較的高齢者に見られる損傷です。
半月板損傷は外傷性のものが多く、内側と外側の半月板の方が発生しやすいと言われています。
変形性膝関節症
加齢的なもの、いわゆる変形性膝関節症からの半月板損傷は内側が圧倒的に多いのです。
半月板損傷が慢性的な状態になると、関節炎を生じることがあります。さらに膝関節に水や血液が溜まったり、血腫や水腫などが合併症として現れるケースもあります。
更に症状が悪化すると、損傷した半月板をかばいながら動いているために太ももの前面の大腿四頭筋を中心とした筋肉の衰えが著名になってきます。大腿四頭筋は膝関節を支える筋肉でもあり、この筋肉の衰えはますます膝関節に負担を掛け痛みを助長させ膝痛の悪循環を伴うことになります。
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治療方法
変形した骨はオペ以外治せませんが、痛みに対してはアプローチできます。
鍼灸治療は膝関節の痛みを取り除くことが第一の目的となります。関節の変形による膝の痛みは感覚神経を伝わって脊髄に入り、それが脳に伝わり痛みを認識します。この情報は運動神経を興奮させ膝関節周囲の筋肉や血管を緊張させ血液循環が悪くなり膝関節の痛みとして表れるのです。また膝関節の変形による負担は膝関節周囲の筋の異常なストレスとして痛みや違和感を伴うわけです。このような痛みに関しては、鍼灸治療、特に鍼治療が効果的です。
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