東洋医学での日常の不調の解説②
2024.07.17
【風邪】
風邪はウイルスの感染により、鼻から気管に至る呼吸器系が炎症を起こした状態をさします。
空気が乾燥する冬に発病しやすい病気です。
風邪にはくしゃみ、鼻水、咳、のどの痛み、発熱、頭痛、全身のだるさなど、様々な症状がありますが、
東洋医学ではまず、実証タイプ…発汗はなく、体力はあるが、肩や首のこり、頭痛などがみられます。
虚証タイプ…発汗があり、熱感が感じられ、頭痛や寒気などがみられます。
鼻炎カゼタイプ…サラサラと水っぽい鼻水、水っぽい痰が出る人は、
体内の水の巡りを調整することが大事です。
そして各タイプに合った方法で「体温を上げて、白血球の働きを高め、ウイルスを倒す」ことで、
風邪を治癒に導きます。
初期の風邪で多いのが、発汗がないタイプです。
身体の低下した機能を補いつつ発汗を促し、熱を下げます。
鼻炎症状がみられる場合は、体内で停滞している水の巡りを促すような処方を行います。
〈風邪に効くツボ〉
〇上星
正中線上、顔の髪の生え際から親指幅1本分上。
鼻炎による鼻水、鼻の通りが悪いときに刺激するといいです。呼吸器の症状にも効果があります。
〇大椎
頭を前に曲げ、首の後ろの一番突出している骨のすぐ下。
熱を下げ、邪気(風邪)を除くツボ。お灸をしにくい場合は、蒸しタオルで温めるのもおすすめです。
〇風池
後頭部の骨のくぼみ。正中線から指3本分外側。
風邪は身体に入ると、風池に溜まるといわれます。風邪の初期には温めると効果的です。
【肩こり】
肩こりとは、首(うなじ)、肩、肩甲骨の周囲がこる、張る、痛むなどの症状がみられる状態で、
悪化するとめまいや頭痛なども現れます。
東洋医学では、肩こりは気、血の停滞(気滞、お血)を原因と考えるほか、後頭部局所の筋肉の
過度な緊張による場合もあります。
女性に多いのは血の滞り(お血)から生じるお血タイプの肩こりですが、頭痛や便秘のほか、月経障害、更年期障害、
月経前症候群などの症状もみられ、自律神経障害も伴いがちです。
イライラなどの精神症状を伴う場合は、気がうっ滞した気滞状態の気滞タイプの肩こりと考えられ、
首の側面がこるのが特徴です。
首や背部がこるのは、主にかぜや眼精疲労などが原因となりますが、湿気により頭重感や関節痛が悪化して
起こることもあります。
治療では、症状によって気・血・水のバランスを整えていきます。
〈肩こりに効くツボ〉
〇天柱
首の後ろを上下に走る筋の両側、頭蓋骨につく部分のの外側。
首コリによく効くツボ。頭痛をやわらげ、筋肉の緊張をほぐし、血の巡りをよくします。
〇手三里
手の甲側。肘を曲げるとできるしわから、手首の方向に指3本分。
首、肩のこりだけでなく、全身疲労や胃腸の疲れにも効果的。大腸経に属するツボです。
〇肩井
首の付け根の突起と肩先中央の部分。
肩こりによく効くツボで、鍼灸治療でもよく使われます。ツボ押しでも症状を緩和しやすい。
【便秘】
便秘の場合、まず実証か虚証か判別します。
腸の緊張が強く、毎日排便がないと苦しく、硬い便の場合は実証、腹の緊張が比較的弱く、
便がコロコロしているタイプは虚証と考えます。
さらに実証には、強い実証と弱い実証がみられます。
強い実証はからだの熱が強い人(陽実証)で、のぼせ体質などにより、胃腸に熱が蓄積され、
水分が少なくなって大便が硬くなる、頑固な便秘タイプです。
虚証タイプは体質的に虚弱で下剤の入っている処方を飲むと腹痛や下痢が起こり、かえって衰弱することも
あるので注意が必要です。
便秘は排便習慣の欠如からきている場合もあります。
便意がなくても、朝5分早く起きて、コップ1杯の水を飲み、
トイレに座って力んでみることも大切です。
〈便秘に効くツボ〉
〇天枢
へその中央から指3本分外側。
便秘に対しても即効性の高いツボ。下痢にも効果があり、消化器官を整える効果があります。
〇腹結
天枢から指3本分外側、さらに下に指1本分くらい。
へそ周りの痛みや腹痛、お腹の張り、ガスによる張りなどを解消するツボ。脾経に属します。
〇神門
手のひら側。手首のしわの小指側の端。小さな骨の真下。
消化器系を調節し、腸の蠕動運動を促してくれます。ストレスを軽減する作用もあります。
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