【メニエール病】
メニエール病は現代病ともいわれ、近代増加傾向にある疾患です。
原因はアレルギー説や自己免疫説など諸説あり、
未だにハッキリしていませんが、病態として内耳内の
内リンパ水腫という事が分かっており、
ストレスとの関連が強いとされています。〇どうやって起こるのか?
耳は、外側から外耳、中耳、内耳に分けられます。
鼓膜よりも外側が『外耳』
鼓膜とその奥にある『鼓室』
鼻腔に繋がる耳管を『中耳』
と呼びます。内耳は中耳の奥にある器官で、
聴覚に関与する蝸牛(かぎゅう)と、
平衡感覚に関与する前庭および三半規管で構成されます。内耳全体は膜迷路と呼ばれる膜で仕切られた
2重のトンネル構造になっており、
膜の外側はナトリウム成分の多い外リンパ液、
内側はカリウム成分の多い内リンパ液という
2種類の液体で満たされています。何かの原因で内外リンパ液のバランスが崩れ、
内リンパ液が増えすぎると、圧力で内耳が膨れ上がります。この状態が内耳リンパ水腫といわれるものです。
内圧がさらに高まり膜迷路が破れると、内外のリンパ液が混ざりあって
感覚細胞が刺激を受け、めまいの発作が起きます。内リンパ液の流出によって内圧が下がると、
破れた部分が癒着してふさがり、発作が治まります。メニエール病ではこの一連の過程が繰り返されます。
〇症状
主な症状はめまい、耳鳴り、難聴です。
症状が出るタイミングは不規則であり、
発作の回数もめまいが継続する時間も人によってバラバラです。激しい回転性のめまいと難聴、耳鳴り、
耳閉塞感(耳がふさがった感じ)を繰り返すのです。これらは内耳を満たしている内リンパ液が過剰にたまる
「内耳リンパ腫」が原因で起こります。めまいの発作は数分で治まることもあれば、数時間続くこともあります。
発作の感覚も週1回程度~年1回程度と個人差が大きく、
年齢層では30~50歳代に多く、高齢者には少ない傾向があります。メニエール病は発症後1~2年程度で軽快することが多いですが、
数年以上にわたって続く場合もあります。ひどい場合、発作を繰り返すことで
耳鳴りが慢性化してしまったり、
難聴が進んだりすることもあります。※内リンパ腫とは、メニエール病の原因である、
内耳のリンパ液が増えすぎている状態の事です。【めまい】
ぐるぐると周りが回っているかのように感じる
「回転性のめまい」が起きます。めまいは10分程度~約数時間にわたって続くことがあります。
三半規管の近くに水ぶくれが起きると、
眩暈が発症しやすいと言われています。【耳鳴り】
聞こえの神経細胞が集まっている内耳の「蝸牛」
と呼ばれる部分で水ぶくれが起きていると、耳鳴りがします。【難聴】
「耳鳴り」と同じく、「蝸牛」近くに
水ぶくれができると難聴になることがあります。しかし、この難聴はメニエール病が治まると回復する傾向にあります。
【その他】
吐き気が起こったり、耳の詰まった感覚や冷や汗、
脈が速くなるなどもあります。〇治療
めまいの発作が起きている間は、横になって安静を保ちましょう。
めまいや吐き気がひどい場合、
応急処置として内耳循環改善薬(抗めまい薬)、
制吐薬(吐き気止め)、炎症を抑えるためのステロイド薬、
抗不安薬などが投与されます。症状が比較的軽い場合は、内服治療で症状の改善を待ちますが、
症状が重い場合は注射や点滴を行う事もあります。発作が治まった後は、
メニエール病の原因である内リンパ水腫を軽減するための
利尿薬をはじめ、ビタミン薬、自律神経調整薬、抗不安薬、
副腎皮質ホルモン薬などによる内服治療を行います。難治性の場合は、
経鼓膜的に内耳へ薬を注入する局所治療や、
内リンパ液を減らすための手術、前庭神経を切除する手術
が試される場合もあります。メニエール病の薬物治療には、対処療法(症状に対するもの)
と予防療法(予防を目的とするもの)の二つのアプローチがあります。≪薬の例≫
抗めまい薬・・・めまいを和らげます。
吐き気止め・・・めまいと同時に生じる吐き気を和らげます。
血管拡張薬・・・血管を拡張し、血液をよくすることでむくみを解消します。
ビタミン剤・・・張力の改善に有効とされるビタミンB12を含む薬です。
利尿剤・・・体の余分な水分を体外に出して、内リンパ水腫を軽くします。
〇鍼灸治療
耳周辺のツボを中心の鍼灸を施術するとともに、
首や肩や耳周囲の筋肉緊張をほぐし、内耳へと血流を増幅させ、
メニエール病の諸症状を改善できると考えられています。地元明石の情報やカジュアルな話題を発信していきます。
山陽西新町駅から徒歩8分
土日祝日営業しています
人生がきらり☆輝く身体づくり
きらり整体整骨院身体の根本原因を見つけ改善する
〒673-0025 兵庫県 明石市田町2-10-1
時間: 9:00~12:00 14:00~19:00
エキテンの口コミちょっとずつ増殖中
地図
↓