産後の悩み
なぜ、産後は骨盤が歪むのか?
骨盤とは、左右にある寛骨といわれる大きな骨と仙骨という三角形の骨を組み合わせて出来ています。
骨盤の役割は、内臓や子宮など生殖器を保護しており、男性の骨盤よりも女性の骨盤の方が、出産をするために広くなっています。
出産時は赤ちゃんを産むために、脳からリラキシンというホルモンが分泌され、骨盤周辺の骨と骨を繋いでいる靭帯をゆるめて骨盤が開きやすい状態になります。
ただ、骨盤が開きやすくなったとはいえ、赤ちゃんの頭の大きさは直径で約10㎝もあります。
ソフトボール(3号サイズ)くらいと思っていただければイメージしやすいと思います。
それに体もついてくるので、出産をすると骨盤が広がってしまうのは当然ですし、痛いのも納得出来ますね。
産後の悩み…産後にスタイルが変わってしまう理由
骨盤が開いたままだと骨盤周辺の筋肉が正常に働かなくなってしまったり、様々な影響がでます。
その結果、開いた骨盤の周辺に余分な脂肪がつきやすくなります。
特におしりや太ももなど下半身が太くなったといわれる方がとても多いです。
骨盤が開いたままだと…
・妊娠前に履いていたズボンが入らない
・お尻が大きくなり、下がってくる
・骨盤の横も骨が出っ張ってくる
・ウエストのくびれがなくなる
出産で開いた骨盤は、何もしなくても数ヶ月かけて少しずつ戻って行きますが、残念ながら妊娠前の骨盤に完全に戻る方はほんの一部の方です。
もちろん骨盤ベルトで絞めている方も多いと思いますが、それでも骨盤が開いたままの方が圧倒的に多いのが現状です。
産後に多い産後特有の症状
出産という命がけの大仕事を終えたママさんは、その瞬間から育児という大仕事が始まります。
出産でボロボロになった体が回復するには1ヶ月はかかりますが、産後はゆっくり休んでいる暇はありません。
授乳やおしめ替え、抱っこや入浴などやることは山ほどあります。
そして、育児の症状や痛めやすい場所は、みなさん共通しています。
「子育てってこんなに大変だとは…」
これが初めて育児をされる産後ママさんからよく聞く言葉です。
育児は完全な肉体労働ですし、疲れた体を休める睡眠も不規則になりがちです。精神的にも肉体的にもとってもきついのです。
産後に多い症状ベスト5
1位 腰痛
授乳やおしめ替えなどの中腰の姿勢が増えるのが原因です。
2位 肩こり
育児は体力勝負!起きてる時間が長いと特に肩こりが悪化します。
3位 腕の疲れ・痛み
原因は抱っこです。特に大きなお子さんの場合はなりやすいです。
4位 恥骨・尾骨の痛み
出産時に痛める方もおられますし、骨盤が歪んだままだと痛みが出やすいです。
5位 膝の痛み
赤ちゃんを抱き抱えたり、下ろしたりする動作で膝に負担がかかります。
こんな動作が痛みの原因です。
抱っこ・おんぶ・授乳・添い乳・オムツ替え・入浴・同じ布団で寝る…などなど
今までの生活ですることがなかった姿勢や動作がとっても多くなりますし、しんどいからといってやめられないのが辛いところです…
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