「反復性肩関節脱」
症状としては、肩に小さな力が加わっただけで、繰り返し肩が外れたり、
外れかかったりします。
寝返りなどの軽微な動きでも脱臼することがあります。
肩関節の痛みや腫れ、変形
肩関節の可動域制限
神経の損傷が伴うとしびれや血行障害
腕が使いづらくなる
原因
外傷性の脱臼に続発して起こります。
ラグビー、アメフト、柔道などの相手との接触が多いコンタクトスポーツに多いです。
肩関節の構造上、前下方方向に脱臼してしまうのがほとんどです。
動作としては肩関節の外転外旋位を強制される(ボールを上から投げるポジション)
したがって脱臼は通常、肩を挙げて転んだ際に地面に手をついたときや、大きな外力で上腕が後方にもっていかれた時などに起こりやすくなります。
10代～30代に多いです。
肩関節は上腕骨と肩甲骨と間の関節で、接触面が小さく不安定で、
関節包(かんせつほう)や関節唇(かんせつしん)という軟部組織にささえられています。
治るまで約3ヵ月を要する。
したらいけないこと
日常生活の中で肩甲骨のラインよりも後ろで手を使わないことです。
したがって、身体の後ろ側に手を動かすことは避けましょう。
頭の後ろで手を組む
仰向けでバンザイする
後ろのものを腕を後ろに回して取る
→身体の向きを変えて身体の前で取るようにして下さい。
脱臼した場合は絶対に自分で元に戻さず、応急処置をしてください。
自分で戻してしまうと余計傷つけてしまいます。
応急処置
ＲＩＣＥ
Ｒｅｓｔ（安静）
Ｉｃｉｎｇ（冷却）
Ｃｏｍｐｒｅｓｓｉｏｎ（圧迫）
Ｅｌｅｖａｔｉｏｎ（挙上）
肩の脱臼の痛みは、２、３週間は強い痛みが残存します。
放置すると脱臼した際に神経を損傷しているとしびれを引き起こすことがあります。
脱臼とは、関節を構成する骨が正しい位置関係を失ってしまっている状態です。
脱臼は骨折より痛いと言われていますので早急な対応が必要です。
予防
関節が大きく動かされることで、脱臼は起こりやすくなると考えられます。
スポーツや激しい運動をする際には
テーピングやサポーターで関節を固定しておくと安心です。
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