東洋医学を知ろう ④
2024.07.02
『六腑とは』
五臓を補助し、消化吸収を担う六腑。六腑は筒状の中空器官です。
胆、胃、小腸、大腸、膀胱、三焦の６つがあります。飲食物を消化吸収し、不要な物を排出する
役割があります。
気血や、精を貯蔵している袋状の五臓に対し、六腑は筒状になった中空の器官で、基本的に気・血など、
物質を貯蔵する働きはありません。
食べ物を消化しながら、栄養を吸収し、不要なものを排出するのが六腑の役割です。
「肝と胆」「心と小腸」というように、五臓と六腑は表裏の関係にあり、相互にサポートしあってますが、
反対に不調も影響しやすい関係となっています。
〇それぞれの働き
食事によって体内に取り込まれた食べ物は、胃、小腸、大腸を通りながら消化吸収され、不要なものは
尿や便として排出されます。
胆と膀胱は、それぞれ小腸と腎を補助し、三焦は水や気の通路となっています。
『胆』・・・胆汁を貯蔵することができます。肝の信号に従って胆汁を分泌し、消化吸収を補助します。
『小腸』・・・胃で消化されたものを受け取り、まだ使用できるものを「清」と不要なものを「濁」と分別。
清のうち、水分は三焦へ、栄養分は脾へ、濁のうち、固形物は大腸へ、水分は膀胱へ送ります。
『胃』・・・食べ物を消化、水穀の精微を作り、胃→脾→肺・心→全身へ運ばれます。
『大腸』・・・最後の水分を吸収して便に変え、肛門から排泄させます。
『膀胱』・・・腎が分別して不要になった水を貯蔵し、排尿を行います。
『三焦』・・・臓腑の隙間にある通路で、衛気と水を全身に行き渡らせます。
六腑は消化、排泄に関わるため、これらが不調にかかると、消化不良や下痢、嘔吐など消化器官に
症状が現れます。
五臓と六腑は「肝と胆」「心と小腸」「脾と胃」「肺と大腸」「腎と膀胱」「心包と三焦」という形で
表裏の関係になっており、例えば肺の不調が影響すると、しきりに咳がでると同時に便秘になるといった
変調が生じたりします。
臓腑同士の連絡は経絡を通じて行っています。
例えば胃の経絡は、脾とも連携しており、脾の不調は脾経を通じて胃に影響を与えます。
表裏関係にあると、それだけ関係が深く、互いの病態が影響しやすいといえます。
〇気の種類
原気(元気)、衛気、宗気、営気の４種類です。
ひとくちに「気」といいますが、実際にはその役割により４つに大別されます。
なかでも重要なのは、生命の原動力となる原気(元気)。旺盛なら五臓六腑の働きも順調で、
欲求をもたらします。
衛気は外邪の侵入から身体を保護するもので、不調になると風邪などひきやすくなります。
宗気は呼吸を担います。
営気は血脈中にあり、血と共に全身を循環し、器官に栄養を補給します。
〇人間の精神は五臓のそれぞれに収まっているといわれます
東洋医学では、人間の精神活動の中心を「神」といい、神は「魂・神・意・魄・志」の５つに分類され。
これを五行の五志(五情)「怒・喜・思・憂・恐」にあてはめると、
「肝は魂があって怒る」
「心は神があって喜ぶ」
「脾は意があって思う」
「肺は魄があって憂う」
「腎は志があって恐れる」
というように、それぞれ精神活動を担っています。
〇汗や涙は、水の代謝物「五液」として五臓で生成されます。
気・血・水のうち「水」の重要な作用は、全身を潤すことです。
なかでも、人間の表面部分を潤す体液を「五液」といい、涙、汗、よだれ、鼻水、つばに分類されます。
これらは五臓それぞれに関連しており、涙は肝、汗は心、よだれは脾、鼻水は肺、つばは腎に生成されます。
この五液のおかげで表面の組織は乾燥せず潤いが保たれていると考えます。
地元明石の情報やカジュアルな話題を発信していきます。
山陽西新町駅から徒歩8分
土日祝日営業しています
人生がきらり☆輝く身体づくり
きらり整体整骨院
身体の根本原因を見つけ改善する
〒673-0025 兵庫県 明石市田町2-10-1
時間： 9：00～12：00 14：00～19：00
エキテンの口コミちょっとずつ増殖中
地図
↓
